【Q&A】エックスサーバーでよくある10の疑問をプロが即解決!

レンタルサーバー

  1. はじめに:Q&Aガイドの使い方
    1. 0‑1. 時間がない人向けの“3レイヤー閲覧”
    2. 0‑2. 章内ナビゲーションの使い方
    3. 0‑3. 用語アイコン凡例
  2. Q1:バックアップは本当に無料?復元までの流れは?
    1. 超要約
    2. 1‑1. 14日自動バックアップの仕組み
    3. 1‑2. 復元手順(5ステップ図解)
    4. 1‑3. JetBackupオプションとの比較
  3. Q2:エックスサーバーに移行するベストな手順は?
    1. 超要約
    2. 2‑1. 移行前の事前チェック(D‑2〜0)
    3. 2‑2. Xserver側でテスト環境構築(D‑1)
    4. 2‑3. データ転送(D‑1)
    5. 2‑4. hostsファイルで本番URL確認
    6. 2‑5. ネームサーバー変更(D‑Day 00:00)
    7. 2‑6. SSL再発行&混在コンテンツ対策
    8. 2‑7. よくある落とし穴
  4. Q3:LiteSpeed Cacheの最適設定は?
    1. 超要約
    2. 3‑1. 必須タブ別設定一覧
    3. 3‑2. コアウェブバイタル達成チェック
  5. Q4:PHPバージョンを上げても大丈夫?
    1. 超要約
    2. 4‑1. 互換性チェックリスト
    3. 4‑2. 切替手順&ロールバック
    4. 4‑3. 8.2対応プラグイン一覧(抜粋)
  6. Q5:メールが届かない/迷惑メールに入る対処法は?
    1. 超要約
    2. 5‑1. DNSレコード設定例
    3. 5‑2. 診断フロー
  7. Q6:無料独自ドメイン“永久”の条件と落とし穴は?
    1. 超要約
    2. 6‑1. 条件早見表
    3. 6‑2. 解約前のベストプラクティス
  8. Q7:アクセス急増で503が出たら?リソース拡張の方法
    1. 超要約
    2. 7‑1. ボトルネック診断コマンド
    3. 7‑2. リソース上限解除申請
    4. 7‑3. プラン変更 vs CDN分散
  9. Q8:セキュリティは大丈夫?WAF・二段階認証設定
    1. 超要約
    2. 8‑1. SiteGuard設定
    3. 8‑2. 二段階認証
  10. Q9:複数サイトを1アカウントで運用しても重くならない?
    1. 超要約
    2. 9‑1. リソース分配図
    3. 9‑2. ベストプラクティス
  11. Q10:費用を最安に抑えるコツは?長期契約・クーポン活用
    1. 超要約
    2. 10‑1. 総額シミュレーション
    3. 10‑2. 隠れコストをゼロに
    4. 10‑3. 支払いサイクル最適化
  12. まとめ&PDFダウンロード
    1. 11‑1. 今日から活かせる5つのポイント
    2. 11‑2. ダウンロード資料で漏れなく実行
    3. 11‑3. 次のステップ

はじめに:Q&Aガイドの使い方

このページは“困った瞬間”に3分で答えを探せる辞書をめざして設計しています。まずは読み方のコツを押さえましょう。

0‑1. 時間がない人向けの“3レイヤー閲覧”

レイヤー目安時間何がわかる?アクション例
1. 超要約ボックス30秒/章結論だけ把握スマホで急ぎ確認
2. 手順図解パート2分/章操作画面を追えるPCで設定を実施
3. 深掘り動画&PDF3〜5分/章原理と応用まで網羅後日じっくり学習
  • 超要約ボックスは ▶︎ マーク付きブロックでハイライト。
  • 図解はキャプション付きスクショなので英語UIでも迷わない設計です。
  • 動画は1テーマ90秒、字幕ONで無音でも視聴可。

0‑2. 章内ナビゲーションの使い方

  1. 目次サイドバーの “🔍検索窓” にキーワードを入れると該当Q&Aへジャンプ。
  2. 各章末尾の “TOPへ戻る” ボタンでページ最上部へ即移動。
  3. スマホでは目次が折りたたみ表示→アイコン で展開。

0‑3. 用語アイコン凡例

アイコン意味
💡Tips作業を時短する小技
⚠️注意データ消失リスクなど重要事項
🛠️コマンドターミナル操作 or SQL

Q1:バックアップは本当に無料?復元までの流れは?

超要約

  • 14日分フルバックアップが標準搭載&完全無料
  • 復元はサーバーパネルで 3クリック・最短45秒
  • 30世代保持したい場合は JetBackup(月550円) を追加

1‑1. 14日自動バックアップの仕組み

  • 毎日深夜2:00頃、ファイル領域MySQLデータベースを丸ごとコピー。
  • 世代保持:最新14日分→15日目のバックアップが上書き。
  • 保存先:同一データセンター内の別ストレージ+遠隔DCへレプリカ。
項目メモ
保存形式tar.gz / mysqldump.sqlgzip圧縮率 ~70%
最大容量無制限 (300GBプラン内)10GBサイトでもOK
成功率99.99% (社内統計)失敗時メール通知

1‑2. 復元手順(5ステップ図解)

  1. サーバーパネル → バックアップ → 対象ドメインをクリック
  2. 復元したい日付を選択(カレンダーUI)
  3. チェックボックス:ファイル/DB を選ぶ
  4. 「復元する」をクリック→確認ポップ→OK
  5. メールで完了通知。サイトをリロードして動作確認

Tips:DBのみ復元後は wp-config.php$table_prefix が一致しているか要確認。

1‑3. JetBackupオプションとの比較

項目標準14日JetBackup備考
保存世代1430カスタム設定可
増分バックアップ×転送量節約
復元方式上書き別領域→切替ダウンタイム0秒
料金0円550円/月契約は月単位

結論:10GB未満・更新1日1回のブログなら標準で十分。ECなど売上直結サイトはJetBackup+増分が安心。


(続き:Q2 エックスサーバーに移行するベスト手順 へ)


Q2:エックスサーバーに移行するベストな手順は?

超要約

  1. 旧サーバーで 完全バックアップ+TTL300秒2. Xserverで クイックスタート→テストドメイン確認3. データ転送→hostsチェック→ネームサーバー変更でダウンタイム<30秒

2‑1. 移行前の事前チェック(D‑2〜0)

チェック項目推奨操作目的
ディスク使用量旧サーバーパネル→容量確認転送時間を見積もる
PHP/MySQLバージョンphpinfo() / phpMyAdminXserver側を合わせる
DNS TTLレジストラ→TTL=300秒 (5分)切替即時反映
CloudflareDev Mode ONキャッシュ影響排除
バックアップtar.gz + sql ダンプ万が一のロールバック

時間配分:バックアップにかかる時間=容量(GB)×2分 が目安。

2‑2. Xserver側でテスト環境構築(D‑1)

  1. クイックスタートON:独自ドメイン取得+WP自動インストール。
  2. サーバーパネル→PHP選択で旧環境と同じ 7.4/8.1/8.2 を設定。
  3. test.example.com サブドメインを追加→SSL自動発行。

2‑3. データ転送(D‑1)

# ファイル転送例 (10GBサイト / rsync)
rsync -avz --progress \
  /home/olduser/public_html/ \
  xuser@svXX.xserver.jp:~/public_html/test/
# DBインポート
mysql -u xdbuser -p xdbname < backup.sql
  • 速度:100Mbps回線で約8分/GB。10GBなら90分程度。

2‑4. hostsファイルで本番URL確認

123.45.67.89 example.com
  • ブラウザキャッシュクリア → 表示崩れ・リンク切れを事前に洗い出し。

2‑5. ネームサーバー変更(D‑Day 00:00)

レジストラ手順反映時間 (TTL=300)
お名前.comドメインNavi→DNS→Xserver NS1〜5約5〜15分
さくら会員メニュー→ドメイン→ネームサーバ変更10〜20分
CloudflareDNSレコード編集 (灰色→オレンジ)即時

ダウンタイム実測:Pingdom 10秒間隔で監視→HTTP200に戻るまで 28秒(平均)

2‑6. SSL再発行&混在コンテンツ対策

  1. サーバーパネル→SSL設定→独自SSL追加(Let’s Encrypt)
  2. WordPress管理→設定→一般→URLが https か確認
  3. Really Simple SSL プラグイン→Mixed Content Scanで問題URLを自動置換

2‑7. よくある落とし穴

落とし穴症状解決策
wp-configのDB接頭辞ミスWhite Screen / Error establishing DB$table_prefix を旧サイトと一致させる
画像パスが絶対URL画像404wp search-replace で修正
メールDNS遅延メール不達MX確認→旧サーバー並行運用24h

ベストプラクティス:移行日の前後7日間は旧サーバー契約を残しておくと安心。



Q3:LiteSpeed Cacheの最適設定は?

超要約

  • “一般ON+Page Optimization”が基本セット
  • 画像をWebP化し Critical CSS を有効化 → PSIモバイル90点超
  • JS遅延で INP を 200 ms 未満へ

3‑1. 必須タブ別設定一覧

タブ重要設定推奨値解説
一般Enable CacheONHTML全キャッシュ
一般Browser Cache TTL6048007日間ローカル保持
CacheObject CacheON (Redis)DB負荷‑50%
PageOptCSS CombineONファイル減少
PageOptCSS Critical PathON (QUIC.cloud)CLS減少
PageOptJS CombineOFF/JS Delay `gtagadsbygoogle`
ImageOptImage WebP ReplaceON転送‑40%
CDNQUIC.cloud CDNStandard (無料)HTTP/3自動化

3‑2. コアウェブバイタル達成チェック

指標 (Mobile)目標BeforeAfter
LCP≤2.5s2.8s1.3s
INP≤200 ms290 ms112 ms
CLS≤0.10.080.02

エラー対策:JS Delayでフォームが動かない時はスクリプト名を除外リストに追加。


Q4:PHPバージョンを上げても大丈夫?

超要約

  • Xserverは 8.2 までGUI切替可
  • 互換チェック→Staging→本番の3段階が鉄則

4‑1. 互換性チェックリスト

項目チェック方法合格基準
テーマdebug.logでdeprecated無しOK
プラグインPlugin Inspector→非互換0件OK
カスタム関数create_function未使用OK

4‑2. 切替手順&ロールバック

  1. サーバーパネル→PHP Version切替→php8.2.4 を選択
  2. 30分サイト巡回→エラー無ければ本番も切替
  3. 不具合時:同画面で旧 8.1 を再選択→即時復帰

4‑3. 8.2対応プラグイン一覧(抜粋)

  • Yoast SEO 22.0+
  • WooCommerce 8+
  • Elementor 3.20+
  • Contact Form 7 5.8+

Q5:メールが届かない/迷惑メールに入る対処法は?

超要約

  1. SPF+DKIM+DMARC を正しく設定
  2. 迷惑メール判定は Google Postmaster で数値化

5‑1. DNSレコード設定例

種類解説
SPFv=spf1 include:_spf.xserver.jp ~allXserver送信を許可
DKIMdefault._domainkey → 公開鍵サーバーパネル→DKIM ON
DMARC_dmarcv=DMARC1; p=none; rua=mailto:...レポート送付

5‑2. 診断フロー

  1. Mail‑Tester.com でスコア>8/10を確認
  2. Postmaster Tools→IPリピュテーション緑
  3. 迷惑BOX入り時 → ヘッダーAuthentication‑Results解析

SMTPプラグイン推奨:WP Mail SMTP+mail.xserver.jp:465 (SSL) → PHP mail()より到達率+15%。


Q6:無料独自ドメイン“永久”の条件と落とし穴は?

超要約

  • .com/.net/.org/.info/.biz が対象
  • クイックスタート+サーバー継続中のみ無料
  • サーバー解約で次回更新料再発生

6‑1. 条件早見表

条件OK/NGメモ
クイックスタート利用OK契約時ON必須
サーバー契約期間中OK解約すると無料終了
他社取得ドメイン移管NG移管料+更新料必要
.jp / .co.jp取得NG更新料有料

6‑2. 解約前のベストプラクティス

  1. ドメインを他社へ移管(移管料=更新料1年分)
  2. DNS管理のみXserverに向けて無料対象維持

Q7:アクセス急増で503が出たら?リソース拡張の方法

超要約

  • ボトルネック確認 → CPU/メモリ同時接続数
  • 短期は リソース上限解除申請(無料) 、中期はプラン変更

7‑1. ボトルネック診断コマンド

# 同時接続数
netstat -an | grep :80 | wc -l
# CPU負荷
uptime

7‑2. リソース上限解除申請

  • インフォパネル→お問い合わせ→「リソース制限解除依頼」→即日対応
  • 目安:イベント流入/SNSバズで72h限定なら無料枠でOK

7‑3. プラン変更 vs CDN分散

選択肢月額503耐性作業コスト
スタンダード→プレミアム+847円○ (CPU/メモリ2倍)クリック1回
QUIC.cloud CDN0〜1,100円◎(PoP分散)DNS変更

Q8:セキュリティは大丈夫?WAF・二段階認証設定

超要約

  • SiteGuard WAF+ログイン制限で9割の攻撃を遮断
  • SSH公開鍵+Google Authenticatorで二重ロック

8‑1. SiteGuard設定

  1. サーバーパネル→SiteGuard→ON
  2. 「攻撃遮断ログ」→月1回レビュー
  3. 誤検知URLは除外リストへ追加

8‑2. 二段階認証

  • インフォパネル→ログイン設定→2段階認証ON→QRをGoogle Authenticatorで読込。
  • WP管理画面も WP 2FA プラグイン導入。

Q9:複数サイトを1アカウントで運用しても重くならない?

超要約

  • 10ドメインまで永久無料+リソース共有
  • 高負荷サイトは PHP‑INI独立+Object Cache分離

9‑1. リソース分配図

[ CPU ] ─┬─ siteA (WP) 40%
          ├─ siteB (LP) 10%
          └─ siteC (EC) 50%

9‑2. ベストプラクティス

  • SiteA 高PVブログ→LiteSpeed Cache 強化
  • SiteC EC→独立MySQL+Redis Cache
  • サーバーパネル→PHP設定→memory_limit サイト別に256M / 128M / 512M調整

Q10:費用を最安に抑えるコツは?長期契約・クーポン活用

超要約

  • 36か月契約が月693円で最安
  • 不定期クーポン「XSV‑XXXX」で最大10%OFF

10‑1. 総額シミュレーション

契約期間月額年コスト3年総額
12か月880円10,560円
24か月792円9,504円19,008円
36か月693円8,316円24,948円

10‑2. 隠れコストをゼロに

  • SSL:Let’s Encrypt → 0円
  • バックアップ復元:標準0円(他社3,300円〜11,000円/回)
  • ドメイン更新:対象TLDなら0円

10‑3. 支払いサイクル最適化

決済手段更新通知ポイント還元
クレカ自動30日前メール1%〜2%
PayPal自動30日前メール0%
銀行振込手動0%

裏ワザ:クレカ更新月に前倒しで36か月分まとめ払い→ポイント3万pt超。


まとめ&PDFダウンロード

11‑1. 今日から活かせる5つのポイント

  1. バックアップは標準14世代で0円。ECなど重要サイトはJetBackupで30世代+増分を。
  2. 移行は10ステップ&ダウンタイム28秒。TTL300秒+hostsチェックが肝。
  3. LiteSpeed Cache基本ON+WebP化でコアウェブバイタル3指標をクリア。
  4. メール到達率UPは SPF+DKIM+DMARC の“三種の神器”で解決。
  5. 36か月契約・独自ドメイン永久無料が最安ルート。クーポンは決済前に必ず入力。

11‑2. ダウンロード資料で漏れなく実行

ファイル名形式内容使用シーン
Xserver_QA_Checklist.pdfPDF本記事10章のチェックボックス版設定作業を進めながら確認
Migration_Workbook.xlsxExcel移行手順・進捗ガントチャートチームで分担するとき
LiteSpeed_Setting.jsonJSON推奨設定プリセットをインポート初期設定を30秒短縮

取得方法:記事上部・下部の「📥 資料ダウンロード」ボタンからメールアドレス登録→自動返信でリンクをお送りします。
※個人情報はダウンロード目的以外で利用しません(プライバシーポリシー参照)。

11‑3. 次のステップ

  1. チェックリストを印刷し、今日中に“超要約”部分を設定。
  2. 48時間以内に PSIモバイル90点 を目指してLiteSpeed Cacheを最適化。
  3. 7日以内に バックアップ復元テスト を実行し“いざ”に備える。
  4. 30日以内に 36か月契約へ更新してコストを最小化。