【独自ドメイン永久無料って本当?】エックスサーバーのコストを徹底試算

レンタルサーバー

  1. 0. はじめに:独自ドメイン“永久無料”は本当にお得?
  2. 1. 独自ドメインとは?5分でわかる基礎知識
    1. 1-1. ドメインの役割と種類
    2. 1-2. ドメイン登録と更新の仕組み
    3. 1-3. ドメイン費用の相場感
  3. 2. エックスサーバーのキャンペーン概要
    1. 2-1. 永久無料対象TLD一覧
    2. 2-2. 適用条件と注意書きを分解
      1. 注意ポイント
    3. 2-3. キャンペーン終了リスクと保証
  4. 3. 年間コストの内訳をまるごと分解
    1. 3-1. サーバー利用料
    2. 3-2. ドメイン更新料(.comの場合)
    3. 3-3. SSL証明書
    4. 3-4. バックアップ・復元コスト
    5. 3-5. オプションサービスの費用例
    6. 3-3. SSL証明書
    7. 3-4. バックアップ/リストア費用
  5. 4. 【36カ月試算】ドメイン永久無料 vs 他社比較
    1. 4-1. 試算条件の確認
    2. 4-2. シミュレーション結果
    3. 4-3. なぜ差が生まれるのか?
  6. 5. 更新料ゼロの威力:5年・10年目に逆転する総額
    1. 5-1. 5年(60か月)シミュレーション
    2. 5-2. 10年(120か月)シミュレーション
  7. 6. 「永久無料」適用時の落とし穴と回避策
    1. 6-1. サーバー解除で更新料発生
    2. 6-2. 無料対象外TLDを選んでしまう
    3. 6-3. ドメイン移管すると特典リセット
    4. 6-4. 大量サブドメインでSSL制限にかかる
  8. 7. ケーススタディ3選 ─ あなたはどのタイプ?
    1. 7-1. 副業ブロガー(月5万PV)
    2. 7-2. 小規模ECサイト(年商500万円)
    3. 7-3. 企業コーポレートサイト(.jp希望)
  9. 8. 途中解約・プラン変更でコストはどう変わる?
    1. 8-1. 解約時の返金・日割り比較
    2. 8-2. プラン変更シミュレーション
  10. 9. 他社で取得済みドメインを移行する場合
    1. 9-1. ドメイン移管の手順と費用
    2. 9-2. DNS管理のみで更新料無料をキープ
  11. 10. 無料ドメイン×複数サイト運営の最適解
    1. 10-1. ドメイン管理とフォルダ構成
    2. 10-2. 個別インストール vs WordPressマルチサイト
    3. 10-3. SEO・セキュリティ考慮
    4. 10-4. 途中解約時の返金・日割り
    5. 10-5. プラン変更のコストシミュレーション
  12. 11. よくある質問20選
  13. 12. まとめ&コスパ最大化チェックリスト

0. はじめに:独自ドメイン“永久無料”は本当にお得?

「エックスサーバーに契約すると独自ドメインがずっと無料で使える」――多くの宣伝で目にするこの文言。確かに魅力的ですが、本当に“永久無料”で得をするのか、冷静に費用を比較したことはありますか?

本記事では、サーバー代だけでなく:

  • ドメイン更新料
  • 移管手数料
  • SSL更新コスト
  • バックアップ復元費用

……といった 隠れたコスト まで含め、他社レンタルサーバーとの36カ月・60カ月・120カ月の総額を徹底試算します。

この記事のゴール

  1. 本当に“永久無料”になるドメインTLD(.comや.netなど)がわかる
  2. 全期間を通したトータルコストの差額を具体的に把握できる
  3. 長期運用における最適な契約プランと手順がわかる

副業ブログや企業サイトを長く安定運営したい方、ぜひ本記事で数字の裏付けある判断材料を手に入れてください。


1. 独自ドメインとは?5分でわかる基礎知識

1-1. ドメインの役割と種類

  • ドメイン(例:example.com) はインターネット上の住所。IPアドレスを覚える代わりに、分かりやすい文字列でサイトへアクセスできます。
  • gTLD(汎用トップレベルドメイン): .com / .net / .org など国を問わず利用可
  • ccTLD(国別コードTLD): .jp / .us / .de など国・地域を示す

1-2. ドメイン登録と更新の仕組み

  1. 登録(レジストラ):まず1年単位で“借りる”
  2. 更新料:1年ごとに同額を支払わないとドメイン権利が失効
  3. 移管:別のレジストラへ移したい場合、移管手数料(多くはドメイン更新料相当)が発生

1-3. ドメイン費用の相場感

TLD初年度費用更新料/年移管料備考
.com約1,320円約1,320円約1,320円最も普及
.net約1,430円約1,430円約1,430円技術系サイト多め
.jp約2,840円約2,840円約2,840円日本企業・団体に人気

長期運用では「更新料」が積み重なり、数年で登録料の数倍の費用になります。


2. エックスサーバーのキャンペーン概要

エックスサーバーが提供する「独自ドメイン永久無料」キャンペーンは、一見シンプルに見えますが、細かい条件と対象範囲があります。この章では、公式情報をもとに適用対象TLDキャンペーン適用の流れ注意点を丁寧に解説します。

2-1. 永久無料対象TLD一覧

以下の**5種類のトップレベルドメイン(TLD)**が、サーバー契約期間中は更新料0円となります。1年目だけでなく、2年目以降も自動で更新料が免除されるため、長期運用ほど恩恵が大きいのが特徴です。

対象TLD説明通常更新料/年永年無料適用後
.com誰もが知る一般的TLD1,320円0円
.netネットワーク関連に多い1,430円0円
.org組織・団体向け1,430円0円
.bizビジネス向け1,650円0円
.info情報サイト向け1,430円0円

メモ:上表の更新料は一般的な相場です。レジストラにより若干異なる場合があります。

2-2. 適用条件と注意書きを分解

キャンペーンを確実に利用するためには、以下の2つの適用条件を満たす必要があります。条件を誤解すると、思わぬ請求を招くケースもあるため要チェックです。

  1. クイックスタート利用
    • サーバー新規契約時に「WordPress クイックスタート」をONにして独自ドメインを同時取得した場合のみ適用。
    • 従来の10日間お試し(クイックスタートOFF)を選ぶと、対象外となる。
  2. サーバー継続利用中のみ有効
    • サーバー契約を解除すると、同ドメインの無料更新特典も失効。
    • 解除後は次回更新時から通常の更新料が請求される。

注意ポイント

  • 後から追加したドメイン:サーバー契約後に手動で追加した場合も同様に永年無料。
  • 他社取得ドメインの移管:移管手数料は発生し、以降無料特典が適用されないため注意。

2-3. キャンペーン終了リスクと保証

公式サイトには「キャンペーンは予告なく終了する場合があります」と明記されています。万が一終了時期が早まっても、既存契約者には以下のように対応されます。

  • 適用済ドメイン:契約期間中は無料更新が保証される。
  • 契約期間延長時:更新時期にキャンペーン継続中であれば再度無料更新が適用。
  • 中途解約後再契約:再度新規適用には「クイックスタート」の利用が条件となる場合あり。

おすすめ対策:キャンペーン申し込み時に、画面の適用条件部分をスクリーンショットで保存し、万一のトラブルに備えましょう。


3. 年間コストの内訳をまるごと分解

副業ブログや小規模サイトを安定運営するには、サーバーやドメインの基本料金以外にも細かなコストがかかります。ここでは「実際に毎年かかる費用」を4つのカテゴリに分けて詳しく解説します。

3-1. サーバー利用料

項目料金備考
初期費用0円キャンペーン中は無料
スタンダードプラン 月額料金693円/月(36か月契約時)月額は契約期間に応じて変動(短期ほど高い)
年間換算693円 × 12 = 8,316円1年ごとのコスト比較に便利

ポイント:36か月契約で月693円ですが、12か月契約だと880円/月。半年〜1年ごと更新ならコストは約10,560円/年となります。長期契約ほど単価が下がる仕組みです。

3-2. ドメイン更新料(.comの場合)

項目通常(税込)エックスサーバー契約時
初年度登録料1,320円クイックスタートで無料(初回のみ)
継続更新料/年1,320円0円
3年合計1,320円 × 3 = 3,960円0円

解説:他社サービスでは、初年度無料キャンペーンが終わる2年目以降に毎年1,320円が累積しますが、エックスサーバー契約者は永久無料です。

3-3. SSL証明書

  • Let’s Encrypt を使った無料SSLを標準装備
  • 自動更新:サーバーパネルで無停止・自動更新
  • コスト:0円/年

小技:SSL設定完了後、ブラウザで鍵マークをクリックし「証明書の詳細」を確認。「有効期間が短い」はLet’s Encrypt特有ですが自動更新に問題はありません。

3-4. バックアップ・復元コスト

項目料金備考
自動バックアップ機能0円14日分のファイルとDBを無料で保管
復元コスト0円1クリックでサーバーパネルから即復元
手動ダウンロード(任意)0円FTPやWebパネルから個別取得可能

安心ポイント:大規模障害や誤操作時も、復元コストが0円なので安心して運用できます。

3-5. オプションサービスの費用例

サービス名料金用途
追加独自IP550円/月固定IPが必要なメール送信などに利用
WAF強化オプション550円/月攻撃遮断ルールを追加したい場合
メールアカウント追加無制限追加費用なしで複数メール設定可

参考: 多くの副業ブロガーは追加オプション不要ですが、法人サイトでは強化オプションの検討が必要です。

————–|———–|————————-| | .com/.net等 | 1,320円 | 0円 | | .jp/.co.jp等 | 2,840円 | 2,840円 |

3-3. SSL証明書

  • Let’s Encrypt 無料自動更新(標準装備)
  • 年間コスト:0円

3-4. バックアップ/リストア費用

  • 自動バックアップ14日分:標準装備(0円)
  • 復元: Webパネルから1クリックで無料

まとめ(年間コスト)

  • 通常:693円×12 + 1,320円 = 9,636円
  • .jpサイト:693円×12 + 2,840円 = 11,116円

4. 【36カ月試算】ドメイン永久無料 vs 他社比較

4-1. 試算条件の確認

本節では、以下の条件で36か月(3年)間の総コストを比較します。

  • 契約期間:36か月一括契約(長期割適用)
  • サーバー:エックスサーバー スタンダード / ConoHa WING ベーシック / mixhost スタンダード
  • ドメイン:新規.com取得
  • SSL:Let’s Encrypt 無料
  • バックアップ復元:自動 14日分(復元費用0円。ただし mixhostは復元3,300円/回として年1回想定)

4-2. シミュレーション結果

サービス月額 (36M)サーバー計ドメイン更新料計 (3年)復元費用 (年1回想定)総額 (36M)月平均
エックスサーバー693円24,948円0円0円24,948円693円
ConoHa WING792円28,512円3,960円0円32,472円904円
mixhost880円31,680円3,960円9,900円45,540円1,265円
  • エックスサーバー はドメイン更新料・復元料がかからず、36か月間で【7,524円】(ConoHa比較)・【20,592円】(mixhost比較) のコスト優位。
  • ConoHa は通常時も更新料無料キャンペーンを行うことがあるが、対象TLDが不定期で変動しやすい。
  • mixhost は月額が安いものの、復元が有料な点や更新料無料対象外TLDが多く、長期・安定運用コストは高め。

4-3. なぜ差が生まれるのか?

2つの主因があります。

  1. 更新料の差: .com ドメインで年間1,320円の差が、3年で3,960円、5年で6,600円積み重なる。
  2. バックアップ復元無料の有無:mixhost では1回3,300円の復元料が発生し、年1回でも3年で9,900円に。

視覚化:3年後の累積コスト差をグラフにすると、エックスサーバーがいかに安定しているかが一目で分かります。


5. 更新料ゼロの威力:5年・10年目に逆転する総額

先ほどの3年比較からさらにスパンを延長し、**5年(60か月)10年(120か月)**の総コストを試算します。長期運用ならではの「コスト差の複利効果」を体感しましょう。

5-1. 5年(60か月)シミュレーション

サービス月額 (60M)サーバー計更新料計 (5年)復元料 (年1回)総額 (60M)月平均
エックスサーバー693円41,580円0円0円41,580円693円
ConoHa WING792円47,520円6,600円0円54,120円902円
mixhost880円52,800円6,600円16,500円75,900円1,265円
  • 5年で ConoHa 比約12,540円、mixhost 比約34,320円の差が生じます。

5-2. 10年(120か月)シミュレーション

サービス月額 (120M)サーバー計更新料計 (10年)復元料 (年1回)総額 (120M)月平均
エックスサーバー693円83,160円0円0円83,160円693円
ConoHa WING792円95,040円13,200円0円108,240円902円
mixhost880円105,600円13,200円33,000円151,800円1,265円
  • 10年では mixhost 比 68,640円 差。大学進学〜社会人5年目まで同じコスト差が続く計算です。

6. 「永久無料」適用時の落とし穴と回避策

ドメイン永久無料は魅力的ですが、知らずに契約すると想定外のコストを招くことがあります。主な落とし穴とその回避策を詳しく解説します。

6-1. サーバー解除で更新料発生

  • 症状:サーバー契約を解除したら、契約中無料だったドメインの更新料が翌年に請求された
  • 原因:無料特典はサーバー契約が継続していることが前提のため
  • 対策:サーバー契約解除前に
    1. ドメインを他社へ移管
    2. 移管先の更新料無料キャンペーンや長期割を活用
  • ポイント:解除後に更新料を払いたくない場合は、ドメイン移管の Auth コード取得と手順を事前に確認しておく

6-2. 無料対象外TLDを選んでしまう

  • 症状:.jp や .co.jp を選択したら更新料が再発生
  • 原因:無料対象は .com/.net/.org/.biz/.info の 5 種類のみ
  • 対策
    • 国内向けでも無料対象の .info や .biz を検討
    • どうしても .jp 系が必要なら、更新料分を運用予算に織り込む

6-3. ドメイン移管すると特典リセット

  • 症状:既存の .com ドメインを Xserver に移管したら移管料が発生し、その後無料更新が適用されない
  • 原因:移管は新規登録扱いとなり、移管料(通常更新料1年分)+翌年以降は通常更新料が発生する
  • 対策
    1. 移管せず ネームサーバーのみ Xserver に変更(DNS 管理モードを活用)
    2. WordPress サイトの運用を継続しながら、ドメインだけXserverで管理

6-4. 大量サブドメインでSSL制限にかかる

  • 症状:サブドメインを50個以上追加したら Let’s Encrypt の発行制限によりSSLが取得できない
  • 原因:Let’s Encrypt は1週間あたり発行数に制限があるため
  • 対策
    • 大量発行は1日10件程度に抑える
    • Wildcard SSL(有料)を検討して一括で運用

7. ケーススタディ3選 ─ あなたはどのタイプ?

サイト運営には人それぞれの目的や規模があります。ここでは3つの典型パターンに分け、実際にかかるコストと効果を細かくシミュレーションしました。

7-1. 副業ブロガー(月5万PV)

条件

  • コンテンツ:ガジェット系レビュー記事(月5本更新)
  • トラフィック:月間PV 50,000程度
  • ドメイン:.com
  • バックアップ復元:年1回テスト
項目シミュレーション値
サーバー費用 (3年)24,948円
ドメイン更新料0円
SSL/バックアップ0円
総額24,948円
運用コスト/月約693円

ポイント

  • 更新料無料でコストを抑えつつ、記事執筆に集中可能。
  • 毎月700円以下の支出で、安定した副収入の土台が完成。

7-2. 小規模ECサイト(年商500万円)

条件

  • コンテンツ:商品ページ・決済機能付き
  • トラフィック:月間PV 30,000
  • サブドメイン:10サイト(カテゴリ別運営)
  • ドメイン:.net
項目Xserver他社mixhost
サーバー費用 (3年)24,948円31,680円
ドメイン更新料 (.net x1)0円3,960円
サブドメインSSL発行0円一部有料 (WildCard)
復元テスト (3回想定)0円9,900円
総額24,948円45,540円
月コスト換算約693円約1,265円

ポイント

  • カテゴリ別にサブドメインを大量運用したい場合もSSL発行制限をクリアしつつ0円。
  • 更新料リスクを排除して利益率向上。

7-3. 企業コーポレートサイト(.jp希望)

条件

  • ドメイン:.jp と .co.jp (2つ所有)
  • メールアカウント:50以上
  • セキュリティ:法人向けIP制限・WAF
項目XserverConoHa
サーバー費用 (3年)24,948円28,512円
ドメイン更新料 (.jp/.co.jp)8,520円 (2 x 4,260円/年)8,520円
メール運用 (無制限)0円有料設定
WAF強化オプション0円(標準機能で十分)550円×36
総額33,468円38,100円
月平均約929円約1,058円

ポイント

  • .jp系でもドメイン更新が必要だが、サーバー機能や無制限メールアカウントでトータルコストを最小化。
  • セキュリティオプション不要で追加投資ゼロ。

8. 途中解約・プラン変更でコストはどう変わる?

契約期間中に事業規模が変わると、プラン変更や解約も検討が必要です。返金規定や追加入金額を把握しておきましょう。

8-1. 解約時の返金・日割り比較

サービス返金規定備考
Xserver日割り返金なし解約月は全額請求
ConoHa WING残日数に応じて返金管理画面から手続き可能
mixhost日割り返金ありレスポンス速いがサポート要注意

おすすめ:返金ポリシーと解約手順を契約前に確認し、ビジネスの成長に合わせた柔軟運用を実現。

8-2. プラン変更シミュレーション

  1. スタンダード→プレミアム(Xserver):
    • 月額693円 → 1,540円 (+847円)
    • 残り12ヶ月とすると:847円×12 = 10,164円 追加入金
  2. プレミアム→スタンダード:差額は翌月分に自動充当
  3. 中間プラン(24ヶ月→36ヶ月など):長期割の再計算が必要

ヒント:プラン変更は管理画面から数クリックで完了。手続きタイミングによっては解約扱いになる場合があるので注意。


9. 他社で取得済みドメインを移行する場合

既に他社でドメインを所有している場合、移管またはDNS管理によって永久無料を利用できます。それぞれの手順と注意点を解説します。

9-1. ドメイン移管の手順と費用

  1. Auth Code の取得(現在のレジストラで申請)
  2. Xserverインフォパネル → ドメイン移管申請
  3. 移管手数料 1,320円/年 の支払い
  4. 移管完了後、更新料無料は適用されず翌年以降は通常更新料が再発生

注意:移管すると「新規登録」扱いになり、無料特典はリセットされるため、移管後の更新計画が必須。

9-2. DNS管理のみで更新料無料をキープ

  1. 現レジストラでネームサーバーを Xserver 指定に変更
  2. Xserverサーバーパネル → ドメイン追加(DNS管理モード)
  3. Let’s Encrypt SSLが自動発行され使用可能に
メリットデメリット
更新料無料を維持DNS変更までに最長72時間かかる
ドメイン移管不要で簡単ネームサーバー依存となる

ポイント:DNS TTL(Time To Live)を短く設定すると切替がスムーズです。


10. 無料ドメイン×複数サイト運営の最適解

1アカウントで最大10個の独自ドメインを永久無料で運用可能。この機能を活用した複数サイト運営のベストプラクティスを紹介します。

10-1. ドメイン管理とフォルダ構成

  • ドメインApublic_html/siteA/
  • ドメインBpublic_html/siteB/
  • FTP/SFTP 接続情報は統一、安全性確保のためパスワードを個別管理

10-2. 個別インストール vs WordPressマルチサイト

比較項目個別インストールマルチサイト
URL構造ドメインごと独立 (siteA.com)サブドメイン/サブディレクトリ (site.com/siteA)
障害影響一つのサイトだけ停止すべてのサイトに影響
プラグインサイトごと自由共有プラグイン設定
管理画面サイトごとログイン一度のログインで全サイト

10-3. SEO・セキュリティ考慮

  • SEO:ドメインごと運用はブランド分散を避け、マルチサイトは内部リンクでSEO効果を共有
  • セキュリティ:個別インストールはサイトが隔離され攻撃リスクを分散。マルチサイトはWAF・SSL管理が一括可能

まとめ

  • 個別インストール:独立性重視、セキュリティ最優先
  • マルチサイト:管理効率重視、SEO施策の集中化

— 途中解約・プラン変更でコストはどう変わる?

10-4. 途中解約時の返金・日割り

  • Xserver:日割り返金はなく、解約後の更新料は請求
  • ConoHa:契約期間の残日数に応じた返金あり
  • mixhost:コントロールパネルから日割り返金可能

対策

  • 安心して契約できる「返金ポリシー」を確認
  • 長期契約でも最低1年で成果を評価し、途中見直しを検討

10-5. プラン変更のコストシミュレーション

  1. 例:スタンダード→プレミアム
    • 693円→1,540円 (+847円/月)
    • 残12か月の場合:847円×12 = 10,164円 を追加入金
  2. プランダウン時:差額は翌月分に充当

11. よくある質問20選

副業ブロガーから企業担当者まで、よく寄せられる疑問をまとめました。ここで不安をすべてクリアにしましょう。

  1. .jp や .co.jp ドメインも無料ですか?
    → いいえ。永久無料対象は .com/.net/.org/.biz/.info の5種類のみです。
  2. 契約更新時に通知メールは来ますか?
    → はい。インフォパネルと登録メールアドレスに更新7日前、3日前、当日に自動送信されます。
  3. 短い(1〜4文字)ドメインも無料対象ですか?
    → 技術的には対象ですが、2019年以降はレアドメインの新規発行に手動審査が入る場合があります。
  4. クイックスタートをあとからONに変更できますか?
    → いいえ。新規契約時にのみON設定可能です。後から追加取得ドメインは無料対象になります。
  5. 既存サーバーを残したまま旧サーバーを停止できますか?
    → はい。DNS浸透中のダウンタイムを防ぐため、旧サーバーを一時的に稼働させることをおすすめします。
  6. サーバー契約なしでドメインだけ取得できますか?
    → いいえ。ドメイン無料特典はサーバー契約と同時に利用するものです。単独ドメイン取得は通常料金が必要です。
  7. 他社取得ドメインの移管無料はありますか?
    → 移管手数料が発生し、無料特典は適用されません。移管は有料ですが、DNS管理だけなら特典対象です。
  8. ドメイン永年無料はいつ反映されますか?
    → クイックスタート完了後、インフォパネルのドメイン一覧に「更新料無料」と表示されます。
  9. 中古ドメインは無料対象になりますか?
    → いいえ。新規登録ドメインのみ無料対象です。移管方法はDNS管理を利用してください。
  10. ドメイン数に上限はありますか?
    → 1契約につき最大10ドメインまで無料対象です。11個目以降は通常更新料が発生します。
  11. SSL二次発行も無料ですか?
    → はい。Let’s Encrypt の再発行・更新は自動で無制限です。
  12. サブドメインも永久無料ですか?
    → サブドメインはドメインの一部扱いのため無料です。SSLも自動で無制限に設定されます。
  13. ドメイン譲渡後も無料更新できますか?
    → 譲渡先が同じサーバー契約を維持すれば、引き続き無料更新が適用されます。
  14. ネームサーバーだけ変えられますか?
    → はい。インフォパネルで他社からXserverへのネームサーバー変更のみで無料特典を維持できます。
  15. ドメインロック解除は無料ですか?
    → はい。インフォパネルからドメインロックのON/OFFを無料で設定できます。
  16. Whois情報公開ガードは無料ですか?
    → いいえ。個人情報保護のガード機能は追加オプション(月220円)が必要です。
  17. 早期解約のペナルティはありますか?
    → 期間中の解約(返金制度)などはなく、日割り返金もありません。解約前に移管などの対策を推奨します。
  18. ドメイン名を変更したい場合は?
    → 新たに別ドメインを取得し、旧ドメインをリダイレクト設定で移行します。変更自体は無料ですが、移管手数料が発生する場合があります。
  19. 法人契約の場合も同じ条件ですか?
    → はい。法人/個人を問わず、同じキャンペーン適用条件です。
  20. 長期契約せず1年ごと更新も可能?
    → 可能です。ただし12か月契約だと月880円、24か月契約で月792円と価格は異なります。

12. まとめ&コスパ最大化チェックリスト

以下の 5ステップ を実行すれば、エックスサーバーの独自ドメイン永久無料を最大限活用しながら、隠れコストを防いで運用できます。記事内容を実践するための PDFチェックリスト もご用意しましたので、ぜひダウンロードしてご活用ください。

ステップ作業内容完了 ✓
1対象TLDを確認:.com/.net/.org/.biz/.info が無料対象
2クイックスタートON:契約時に忘れずチェック
3長期シミュレーション:3年・5年・10年のコスト表を作成
4解除前対策:移管 or DNS管理の手順を事前に準備
5半年ごとに見直し:コスト・適用条件・運用状況をレビュー

PDFチェックリストダウンロード

  • サイト上部のリンクから取得可能
  • 印刷して手元に置き、実行したら✓を記入
  • 定期見直し時にも同じシートを活用

これで 独自ドメイン永久無料の全貌長期運用コスト を完全に把握できました。あとは自分の運用スタイルに合わせて、最適なプランを選択し、安心・お得にサイト運営を始めましょう! まとめ&コスパ最大化チェックリスト

  1. 対象TLD確認:.com/.net/.org/.biz/.info
  2. クイックスタートON:契約時にドメイン取得
  3. 長期シミュレーション:3年・5年・10年のコスト差を把握
  4. 解除時対策:解除前にDNS管理 or 移管を検討
  5. 定期見直し:半年ごとに費用と運用内容を確認

PDFチェックリスト:上記5ステップを1枚で確認できる実践シートを無料配布中

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