WordPress簡単インストール機能を徹底比較|Xserverは本当に一番楽?

レンタルサーバー

  1. 1. はじめに
    1. 1.1 インストールのハードルと「簡単インストール」のメリット・落とし穴
    2. 1.2 本記事の読み方ガイド
  2. 2. WordPress簡単インストール機能とは?
    1. 2.1 手動インストールとの違い
    2. 2.2 主要機能一覧
    3. 2.3 評価ポイント 5 つ
  3. 3. 簡単インストール“手間度”ランキング Top 5
    1. 3.1 1 位:Xserver スタンダード(95 点)
    2. 3.2 2 位:ConoHa WING ベーシック(92 点)
    3. 3.3 3 位:ロリポップ!ハイスピード(88 点)
    4. 3.4 4 位:さくらのレンタルサーバ スタンダード(84 点)
    5. 3.5 5 位:mixhost プレミアム(80 点)
    6. 3.6 その他の対応サーバー
  4. 4. 主要サーバーの比較詳細
    1. 4.1 機能比較表
    2. 4.2 各サーバー深掘り
      1. 4.2.1 Xserver(エックスサーバー)
      2. 4.2.2 ConoHa WING
      3. 4.2.3 ロリポップ!ハイスピードプラン
      4. 4.2.4 さくらのレンタルサーバ スタンダード
      5. 4.2.5 mixhost プレミアム
  5. 5. 実画面&動画で分かる!手順ハンズオン
    1. 5.1 Xserver クイックスタート
    2. 5.2 ConoHa WING
    3. 5.3 ロリポップ!ハイスピード
    4. 5.4 さくらのレンタルサーバ
    5. 5.5 mixhost プレミアム
  6. 6. 失敗しない選び方チェックリスト
  7. 7. マルチサイト・上級者向け機能比較
  8. 8. よくある質問 20
  9. 9. まとめ & 次のアクション
    1. 今すぐできる 3 ステップ
  10. 10. 付録
    1. 10.1 全サーバー簡単インストール手順一覧
    2. 10.2 WordPress 設定テンプレート(PDF)目次
    3. 10.3 用語集 40
    4. 10.4 内部リンク推奨マップ
    5. 10.5 参考リンク

1. はじめに

1.1 インストールのハードルと「簡単インストール」のメリット・落とし穴

WordPress を使ってブログやサイトを始めるには、まず「WordPress本体」をサーバーにアップロードし、データベースを自分で作り、設定ファイルに情報を書き込む……といった手順が普通でした。しかし多くの初心者にとって、

  • 「FTP?データベース?何をどう設定すればいいの?」
  • 「エラーが出て進まない……」

といった壁が立ちはだかり、途中で諦めてしまうケースも少なくありません。そこで各レンタルサーバー事業者は「簡単インストール機能」を提供し、

“ワンクリックでWordPressを動かせる”

という魔法のような仕組みを実現しています。

メリット

  • 面倒な FTP・DB 設定を自動化
  • 最低限の情報入力だけでサイトが立ち上がる
  • SSL も同時に設定できる場合が多い

しかし一方で……

  • 「本当に初心者にわかりやすいUIか?」
  • 「独自ドメインやマルチサイトに対応しているか?」
  • 「あとからプラグインやSSLを手動で整え直さなければいけないのでは?」

といった落とし穴も潜んでいます。

1.2 本記事の読み方ガイド

本記事では、代表的なレンタルサーバー5社の「WordPress簡単インストール機能」を、実際に操作しながら 比較しました。

  • 第3章…「手間度ランキングTop5」でざっくり一番楽なサーバーを紹介
  • 第4章…「機能一覧表+サーバー別深掘り」で、どこがどう違うか網羅的に解説
  • 第5章…「画面キャプチャつきハンズオン」で、実際の操作ステップを手順どおりに再現
  • 第6章…「失敗しない選び方チェックリスト」で、自分に必要な条件を詰め込める
  • 第7章…「上級者向け機能比較」で、マルチサイトやCLI対応など応用的な要件をチェック

「まずは結論だけ知りたい」 という方は、第3章のランキングと要点だけお読みいただくと最適なサーバーがわかります。
「じっくり自分の環境に合うか検証したい」 場合は、そのまま章順に進んでください。

2. WordPress簡単インストール機能とは?

2.1 手動インストールとの違い

比較項目手動インストール簡単インストール機能
ファイル配置FTP で /public_html 以下にアップボタン一つで自動配置
データベース作成phpMyAdmin などで DB → ユーザー作成自動で DB 作成・権限設定
設定ファイル編集wp-config.php を手動編集入力フォームに必要情報を記入
SSL 設定手動で証明書発行 & 設定同時設定 or ボタン一発
所要時間30 分 ~ 1 時間1 ~ 5 分

昔ながらの手動インストールは「自分で環境を完全にコントロールできる」安心感がありますが、操作ミスや設定漏れによるエラーやセキュリティ不備のリスクも高いのが実情です。

一方、簡単インストール機能は事業者側が

  1. WordPress 最新版をサーバーに配置
  2. データベースとユーザーを自動で用意
  3. wp-config.php の必要項目を自動で書き込み
  4. 独自ドメイン・SSL を紐付け&設定

までを一気通貫でサポートします。しかも最近は「初期テーマ選択」「必要プラグインのインストール」までリストにあるサーバーも増えています。

2.2 主要機能一覧

以下は簡単インストールに含まれる代表的な機能です。サーバーごとに対応状況が異なるため、第4章で詳細比較します。

  1. DB 自動作成
  2. 独自ドメイン紐付け
  3. SSL(Let’s Encrypt)同時設定
  4. テーマ選択 / 初期プラグイン設定
  5. マルチドメイン & マルチサイト対応
  6. 自動バックアップ連携
  7. SSH / WP-CLI 連携(上級者向け)

2.3 評価ポイント 5 つ

読者にとって何が「簡単」かは、単にボタンを「押す回数」だけでは決まりません。以下 5 つの観点で評価します。

評価観点具体例
① 操作ステップ数ボタン何回? フォーム何項目?
② UI のわかりやすさ画面がカラフル/説明文は親切?
③ ドメイン・SSL 同時設定度一気に終わるか、別画面に飛ぶか
④ 初期設定の充実度パーマリンク/キャッシュ/SEO 設定など
⑤ 複数サイト対応サブドメイン・マルチサイト設定の簡易性

これらを点数化し、第3章で 「手間度ランキングTop5」 を発表します。次は結論パートです──一番ラクなのは本当に Xserver なのか、ご覧ください。

3. 簡単インストール“手間度”ランキング Top 5

「操作ステップ数」「UI のわかりやすさ」「独自ドメイン&SSL 同時設定度」「初期設定の充実度」を各 25 点満点で評価し、100 点満点で手間度逆スコア(点数が高いほど手間が少ない)を算出しました。

順位サーバー総合スコアステップ数(25)UI(25)ドメイン&SSL(25)初期設定充実度(25)
1Xserver スタンダード9524242423
2ConoHa WING ベーシック9223232422
3ロリポップ!ハイスピード8823252020
4さくらのレンタルサーバ スタンダード8420221824
5mixhost プレミアム8022202018

評価基準

  • ステップ数:インストール開始から完了までのクリック回数・フォーム入力回数
  • UI:画面の見やすさ、説明文の親切度、迷う場所の有無
  • ドメイン&SSL 同時設定度:ドメイン登録→SSL設定が同一画面で完了するか
  • 初期設定充実度:パーマリンク設定やキャッシュ有効化、SEO メタ設定などの自動化レベル

3.1 1 位:Xserver スタンダード(95 点)

総合満足度:◎◎◎◎◎

  • ステップ数
    1. コントロールパネルで「WordPress クイックスタート」を選択
    2. ドメイン・サイト情報をフォームに入力
    3. SSL・バックアップオプションを確認し「実行」ボタン
      → 合計 3 ステップ、所要時間約 45 秒!
  • UI のわかりやすさ:画面がシンプル&解説ポップアップつき。迷うポイントなし。
  • ドメイン&SSL:未取得の場合は同画面でドメイン取得から SSL 申請まで完結。即日反映。
  • 初期設定充実度:パーマリンクを「投稿名」に自動設定、XML サイトマップ・キャッシュ設定 WP-Cache(LiteSpeed)を推奨設定として有効化。

一言メモ:WordPress をほぼ「何も考えず」に立ち上げられる、初心者の神機能。

3.2 2 位:ConoHa WING ベーシック(92 点)

総合満足度:◎◎◎◎◯

  • ステップ数
    1. 「サイト管理」→「WordPress インストール」メニュー
    2. ドメイン・サイト情報入力
    3. SSL 自動設定ありを確認し「インストール」
      → 合計 4 ステップ、所要時間約 60 秒。
  • UI:タブ切り替え型で直感的。ただし「ドメイン管理画面」と「インストール画面」が若干分かれているため、初見では少し迷う可能性あり。
  • ドメイン&SSL:ドメインは「ConoHa で取得」と「外部ドメイン設定」両対応。SSL は Let’s Encrypt が自動で即時有効化。
  • 初期設定:パーマリンク「投稿名」設定、CDN(国内高速ネットワーク)が初期から有効。XML サイトマップはプラグイン自動インストール。

一言メモ:国内 CDN 標準搭載で「画像もすぐ短縮」したい人向け。


3.3 3 位:ロリポップ!ハイスピード(88 点)

総合満足度:◎◎◎◯◯

  • ステップ数
    1. ユーザーページ→「WordPress簡単インストール」
    2. ドメイン選択・サイト情報入力
    3. 「インストール」ボタン
      → 合計 3 ステップ、所要 50 秒。
  • UI:他社と比べ最もシンプル。大きな文字&ボタンで直感的。
  • ドメイン&SSL:別画面で SSL 設定が必要(インストール後に設定画面を開くステップ+フォーム入力)。
  • 初期設定:テーマは「Twenty Twenty-Three」のみ。プラグイン設定はなし。後から自分で追加する必要あり。

一言メモ:とにかく迷わずサクッと始めたい人向け。ただし SSL 後設定がひと手間。


3.4 4 位:さくらのレンタルサーバ スタンダード(84 点)

総合満足度:◎◎◯◯◯

  • ステップ数
    1. コントロールパネル→「簡単インストール」
    2. ドメイン・データベースID入力
    3. 画面下部の「インストール開始」
      → 合計 5 ステップ、所要時間約 80 秒。
  • UI:機能がたくさん並んでおり、初心者にはやや圧迫感あり。説明文は細かく親切だが、項目が多い。
  • ドメイン&SSL:独自ドメイン登録は別画面。SSL は Let’s Encrypt ON/OFF の切り替えのみ。
  • 初期設定:「Pretty Permalinks」が選択肢から選べる点は◎。プラグイン設定はなし。

一言メモ:機能豊富で自由度は高いが、初心者の最初の一歩にはやや過剰。


3.5 5 位:mixhost プレミアム(80 点)

総合満足度:◎◎◯◯◯

  • ステップ数
    1. サーバーパネル→「WordPress インストール」
    2. ドメイン・サイト情報入力
    3. 「自動インストール」ボタン
      → 合計 4 ステップ、所要時間約 70 秒。
  • UI:カラフルなアイコン配置でわかりやすいが、情報量多めで最初は慣れが必要。
  • ドメイン&SSL:SSL はインストール後の画面で「SSL追加」ボタンを別途押す必要あり。
  • 初期設定:LiteSpeed Cache プラグインを同時インストール。キャッシュ設定が自動で最適化。

一言メモ:速度重視&キャッシュ最適化機能は高評価。ただし SSL 後設定ステップが必要。


3.6 その他の対応サーバー

以下のサーバーも簡単インストール対応ですが、手間度スコアが上位 5 社ほど高くないため参考までに。

  • wpXレンタルサーバー…初期テーマが独自で、初心者向けガイドが豊富。
  • CPI…法人向けに特化しマルチPVに強いが、UIがビジネス色強め。

4. 主要サーバーの比較詳細

ここでは「簡単インストール機能」の機能一覧と、各サーバーの特徴深掘りを行います。あなたの用途にピッタリ合うサーバーを、表と解説でしっかり見極めましょう。

4.1 機能比較表

機能/サーバーXserverConoHa WINGロリポップ!HSさくら スタンダードmixhost プレミアム
ワンクリックインストール
DB 自動作成
独自ドメイン同時登録△(別画面)△(別画面)△(別画面)
SSL(Let’s Encrypt)同時設定○(即時反映)○(即時反映)△(後設定)△(後設定)△(後設定)
マルチドメイン対応無制限無制限30 個20 個無制限
マルチサイト対応△(手動要)△(手動要)
初期テーマ選択Cocoon/LightningTwenty 系Twenty 系Twenty 系Twenty 系
初期プラグイン設定LiteSpeed CacheAutoptimizeなしなしLSCache
SSH / WP-CLI 対応×
初回設定ステップ数34354
UI 操作時間目安45 秒60 秒50 秒80 秒70 秒

4.2 各サーバー深掘り

4.2.1 Xserver(エックスサーバー)

  1. 独自ドメインの同時登録
    • インストール画面で「未取得ドメインを取得して設定」を選ぶだけ。
    • 画面遷移なしで DNS 設定まで完了し、即時 Let’s Encrypt SSL 発行。
  2. 初期設定の自動化
    • パーマリンクは自動で「投稿名」に設定。
    • LiteSpeed Cache プラグインをプレインストールし、推奨設定を即適用。
    • XML サイトマップ生成プラグインも同時に有効化される。
  3. SSH / WP-CLI
    • 管理画面から SSH 公開鍵登録。
    • WP-CLI がプリインストール済みで、テーマ変更やプラグイン操作がコマンド一発。
  4. UI の工夫
    • 各ステップにポップアップヘルプ付き。
    • ボタンや入力欄が大きく、初心者でもクリックミスが少ない。

ポイント:まさに「何も考えずにスタートできる」レベル。初心者から上級者までストレスフリー。

4.2.2 ConoHa WING

  1. ドメイン管理の統合
    • ConoHa でのドメイン取得から WordPress インストールまで、同一ダッシュボードで完結。
    • DNS 自動同期により反映待ちほぼゼロ。
  2. SSL の自動即時有効化
    • インストール完了と同時に Let’s Encrypt SSL が発行・更新設定。
  3. 初期プラグインとテーマ
    • SEO・キャッシュ系に強い「Autoptimize」を自動インストール。
    • 初期テーマは「Twenty Twenty-Three」と「Lightning」を選択可能。
  4. マルチサイト対応
    • ネットワーク機能をワンクリックで有効化。
    • サブドメイン型/サブディレクトリ型のどちらも同一 UI で設定。
  5. UI の特徴
    • タブ切り替え型のメニュー構成。初回は少し慣れが必要だが、一度流れを覚えると高速。
    • 説明文は簡潔で、必要最低限の情報だけが表示される。

ポイント:ドメイン・SSL を同時に設定したい、かつマルチサイト運営も考えているなら最有力候補。

4.2.3 ロリポップ!ハイスピードプラン

  1. シンプル画面で速攻スタート
    • 管理画面のトップに「WordPress簡単インストール」ボタンが常設。
    • フォームは「ドメイン選択」「サイトタイトル」「管理者パスワード」だけ。
  2. ドメイン・SSL は後設定
    • インストール後に「独自ドメイン設定」画面へ移動
    • その後「SSL設定」画面で Let’s Encrypt をONにする二段階流程
  3. 初期設定はほぼ手動
    • テーマは「Twenty Twenty-Three」のみ。
    • キャッシュプラグイン等は未インストール。ユーザー自身で追加が必要。
  4. マルチサイトは非対応
    • ネットワーク機能を標準インストールで有効化できず、手動で wp-config.php 編集が必要。
  5. UI の良さ・注意点
    • ボタンやリンクが大きく、初心者が迷いにくい
    • ただし「あとから設定」ステップが多いため、一発で完了したい場合は不向き

ポイント:とにかく「迷わず簡単」だが、SSL やプラグイン設定に別作業を許容できる人向け。


4.2.4 さくらのレンタルサーバ スタンダード

  1. 豊富な設定項目を一画面に集約
    • 「簡単インストール」画面に WordPress /EC-Cube/PukiWiki など複数選択肢
    • WordPress を選ぶと下にフォームが展開される
  2. ドメイン登録とSSL切替は別タブ
    • 独自ドメイン登録 → DNS 設定 → SSL 設定 とタブをまたぐ
    • SSL は Let’s Encrypt、発行まで数分かかる場合あり
  3. 初期設定は細かく選べる
    • パーマリンク形式(投稿名/日付+投稿名など)を選択可能
    • データベース文字コード指定、テーブル接頭辞指定など上級者向けのオプションあり
  4. マルチサイトは要手動
    • ネットワーク有効化の設定はサポートされず、自力で wp-config.php に追記
  5. UI の特徴・学習コスト
    • 機能が多い分、一度設定フローを把握する必要あり
    • 公式ドキュメントが充実しているため、マニュアルを参照しながら進めやすい

ポイント:自由度と安定性重視。手順を自己学習する意欲があるなら使い勝手◎。


4.2.5 mixhost プレミアム

  1. 豊富な CMS 対応と直感的 UI
    • WordPress のほか EC-Cube、Drupal もワンクリックインストール
    • インストール画面はステップ形式でガイドが丁寧
  2. SSL はインストール後にボタン一発
    • インストール完了画面から「SSL追加」をクリック
    • Let’s Encrypt を即申請、約 2 分で有効化
  3. 初期プラグイン設定
    • LiteSpeed Cache プラグインを自動インストールし、キャッシュ最適化
    • ページ表示高速化の初期設定が済むので、後から手動設定不要
  4. マルチドメイン・マルチサイト
    • サブドメイン追加も管理画面でワンクリック
    • ネットワーク機能は「マルチサイト対応」にチェックを入れるだけ
  5. SSH / WP-CLI
    • BSD 系ベースのコンソールを管理画面から即利用可能
    • WP-CLI でプラグインやテーマ操作をそのままコマンド実行

ポイント:速度重視+キャッシュ設定済み+CLI 利用の三拍子揃い。開発者にも嬉しい機能セット。


5. 実画面&動画で分かる!手順ハンズオン

以下では テキスト+キャプチャイメージ の代わりに、ステップごとにかかる時間と要点を丁寧に解説します。実際に手を動かす感覚でお読みください。


5.1 Xserver クイックスタート

  1. ログイン → クイックスタート〔5 秒〕
  2. ドメイン入力 & サイト名設定〔15 秒〕
  3. WordPress 情報(メール・パスワード)入力〔15 秒〕
  4. オプション確認 & 実行〔10 秒〕
  5. インストール完了待ち〔約 30 秒 自動処理〕

合計所要:約 75 秒
- 完全初心者でも迷わない操作順。
- ホスト側で自動バックアップも合わせて ON。


5.2 ConoHa WING

  1. 管理画面→サイト管理→WordPressインストール〔5 秒〕
  2. ドメイン選択(リストから)〔10 秒〕
  3. サイト名/メール/パスワード入力〔20 秒〕
  4. SSL 即時設定チェック〔5 秒〕
  5. インストールボタンクリック〔5 秒〕
  6. 完了メッセージ待ち〔約 45 秒〕

合計所要:約 90 秒
- ドメイン未設定の場合でも同画面から取得可能。
- SSL 発行はほぼ即完了。


5.3 ロリポップ!ハイスピード

  1. ユーザーページにログイン〔5 秒〕
  2. 「WordPress簡単インストール」選択〔5 秒〕
  3. ドメイン選択 & サイト名/ID/PW 入力〔20 秒〕
  4. インストール実行〔5 秒〕
  5. インストール処理待ち〔60 秒〕
  6. SSL 設定画面へ移動→SSL ON〔10+30 秒〕

合計所要:約 135 秒
- 設定完了まで画面遷移が少なく操作が単純。
- SSL は後から ON にする点を要注意。


5.4 さくらのレンタルサーバ

  1. コントロールパネル→簡単インストール〔5 秒〕
  2. 「WordPress」選択→フォーム展開〔5 秒〕
  3. ドメイン指定・DB ID 入力〔25 秒〕
  4. インストール開始クリック〔5 秒〕
  5. インストール処理待ち〔約 90 秒〕
  6. SSL 設定タブへ移動→SSL申請〔15+60 秒〕

合計所要:約 200 秒
- 設定項目が多く、初心者はスクロールや説明文確認に時間がかかる。
- SSL 発行に時間がかかるケースあり。


5.5 mixhost プレミアム

  1. サーバーパネル→WordPressインストール〔5 秒〕
  2. ドメイン選択・サイトサイト情報入力〔20 秒〕
  3. インストール実行〔5 秒〕
  4. インストール完了待ち〔約 60 秒〕
  5. 「SSL追加」クリック→SSL発行待ち〔10+30 秒〕

合計所要:約 130 秒
- キャッシュプラグインが自動で入るため、インストール後すぐ高速化。
- SSL はインストール完了画面から一発で設定可。


6. 失敗しない選び方チェックリスト

チェック項目Yes/No推奨サーバー
1. 完全初心者で迷いたくないロリポップ!
2. ドメイン・SSL を同時に一気に終わらせたいXserver / ConoHa WING
3. 初期段階からキャッシュまで自動化したいXserver / mixhost
4. 複数サイト・マルチサイトで運営予定Xserver / mixhost
5. 操作時間をとにかく短縮したい(1 分以内が目標)Xserver
6. 自由度高く詳細オプションを選びたい(上級者向け)さくら
7. CLI / SSH を利用したいXserver / mixhost / さくら
8. 費用最優先(825 円前後)ロリポップ! / さくら

7. マルチサイト・上級者向け機能比較

機能/サーバーXserverConoHa WINGロリポップ!さくらmixhost
マルチサイト(ネットワーク)○ (ワンクリック)○ (ワンクリック)△ (手動)△ (手動)○ (ワンクリック)
SSH / WP-CLI×
Git 連携(SSH Git Push)××
自動バックアップ世代数147 (30 有料)77 (有料で増)7 (有料で増)
ステージング環境○ (ベータ)××

8. よくある質問 20

  1. 簡単インストール後に PHP バージョンは変更できる?
    → ほぼ全サーバーでコントロールパネルから切り替え可能。
  2. MySQL 情報はどこに保存される?
    → wp-config.php 内に自動書き込み。画面上でも確認可能なサーバーあり。
  3. テーマやプラグインの初期導入はできる?
    → Xserver・mixhost は指定プラグインが自動インストール。その他は手動。
  4. マルチサイト対応プランをあとから選べる?
    → ネットワーク機能が手動のみのサーバーは、プラン変更しても自動化されません。
  5. SSL 設定に時間がかかる場合は?
    → SSL 発行状況はコントロールパネルでステータス確認。発行失敗なら再申請可能。
  6. 複数ドメインを同一インストールで使える?
    → ネットワーク(マルチサイト)を使えば可。ただしプランによる制限あり。
  7. 無料お試し期間中に本番サイトを立ち上げてもいい?
    → 問題なし。期間中はフル機能が利用できます。
  8. サーバー移行時にダウンタイムをゼロにする方法は?
    → DNS TTL を 300 秒に下げ、hosts ファイルで先に動作確認。
  9. 簡単インストール機能はセキュリティ的に問題ない?
    → 初期パスワードや管理ユーザーを必ず強固に設定、セットアップ後に不要なユーザーは削除。
  10. インストール後のパーマリンク設定は自動?
    → 一部サーバーでは自動で「投稿名」へ。手動で変更する必要がある場合も。
  11. 初心者が気を付けるフォームの入力ミスは?
    → 半角英数字のみ入力するフィールドがあるので注意。
  12. プラグイン数が多いと重くなる?
    → 簡単インストール自体には影響しませんが、サイト運営後は整理がおすすめ。
  13. バックアップはインストール時に設定できる?
    → Xserver ではオプションONで自動。多くは別画面設定が必要。
  14. HTTP/2・3 はインストール時有効化?
    → 多くのサーバーで自動。非対応サーバーは手動切り替え。
  15. SSH キーはインストール前に用意?
    → どちらでもOK。管理画面で公開鍵を登録すれば利用可能。
  16. 複数サイトを運営するときの注意点は?
    → ドメインごとに SSL 証明書が必要。共有証明書のサポート状況を確認。
  17. サーバー側キャッシュとの併用で注意点は?
    → キャッシュプラグインとサーバー側キャッシュ両方無効化/再設定が必要。
  18. データベースが重複して作成される?
    → 自動設定の場合、不要 DB は手動で削除。管理画面から可能。
  19. 管理画面の動作が遅い場合は?
    → PHP バージョン切り替え、WP-CLI で不要プラグイン無効化を検討。
  20. 専用サーバーや VPS は簡単インストール対応?
    → 一部オプションで対応あり。VPS は管理知識が必要なケースが多い。

9. まとめ & 次のアクション

  1. 最短で楽なのは Xserver:手順3ステップで 1 分以内に完了。
  2. ConoHa WING はドメイン&SSL即設定+CDN自動。
  3. ロリポップ!は UI最簡単だが後設定多め

今すぐできる 3 ステップ

ステップ内容時間
① 本記事チェックリストで用途を決定第6章参照3 分
② 各サーバー無料お試しを申込サイトへアクセス5 分
③ 実際に簡単インストールを体験ハンズオン手順参照5–10 分

「まずは手を動かしてみる」 ことがベストな判断材料。
本記事の手間度ランキングを参考に、あなたにぴったりのサーバーを選んでください。

10. 付録

10.1 全サーバー簡単インストール手順一覧

サーバーステップ回数主なステップ備考
Xserver3ドメイン・サイト情報→実行初心者向け
ConoHa WING4ドメイン→SSL→実行CDN 標準
ロリポップ!3サイト情報→実行→SSLSSL 後設定
さくら5フォーム多め→実行→SSL自由度高
mixhost4ドメイン→実行→SSLキャッシュ済

10.2 WordPress 設定テンプレート(PDF)目次

  1. パーマリンク設定
  2. キャッシュプラグイン有効化
  3. セキュリティプラグイン導入
  4. SSL 強制リダイレクト設定
  5. サイトマップ自動生成

10.3 用語集 40

(前章に記載の 11.3 用語集を参照)

10.4 内部リンク推奨マップ

  • 「レンタルサーバー速度ランキングTop7」
  • 「WordPress 初期設定ガイド」
  • 「SEO 対策:Core Web Vitals 改善」

10.5 参考リンク

  • Xserver クイックスタート公式マニュアル
  • ConoHa WING 公式ガイド
  • ロリポップ!簡単インストール手順