- 1. はじめに|「フォルダ派」VS「サブドメ派」論争を終わらせるために
- 2. 基礎理解 10 分クイック講座
- 3. SEO 観点での徹底比較
- 4. サーバー/インフラ観点での徹底比較
- 9. 移行ガイド:サブディレクトリ⇆サブドメイン
- 10. ケーススタディ5選
- 11. 意思決定フレームワーク|5 ステップ診断
- 12. よくある質問 25
- 13. 用語集 50(抜粋 10 語だけ例示)
- 14. まとめ|最適解を選ぶ3大原則
- 15. まとめ
1. はじめに|「フォルダ派」VS「サブドメ派」論争を終わらせるために
1-1 用語を正しくそろえる
- サブディレクトリ:
example.com/blog/
の「blog」部分。1 つのドメインの中でフォルダ階層を切る方法。 - サブドメイン:
blog.example.com
の「blog」部分。DNS で独立した “小さな家” を建てるイメージ。
どちらも URL を整理する手段ですが、「SEO に強いのはどっち?」「運用コストは?」と議論が絶えません。
1-2 判断軸は SEO だけではない
Google のジョン・ミューラー氏は「検索上はどちらでも問題ない」と再三コメントしていますが、実務では SEO 以外に サーバー構成・セキュリティ・運用体制・ブランディング など多面的な要素が絡みます。Semrush
1-3 本記事のゴール
- 検索意図を網羅:SEO・インフラ・マーケ・法規制の視点を 360° から整理
- 実務に直結:WordPress での設定例や移行手順をコード付きで解説
- 意思決定フレーム:5 ステップ診断チャートで「あなたの最適解」を導きます
2. 基礎理解 10 分クイック講座
2-1 URL 階層とオリジン
- オリジンとは「スキーム+ホスト+ポート」の組み合わせ。
- サブドメインが変わるとオリジンが変わり、Cookie や CORS 設定も別扱い。
- サブディレクトリは同じオリジン内のフォルダなので、既存 Cookie を共有できます。
2-2 図でわかるドメイン構造
bashコピーする編集するexample.com ── ルートドメイン
├─ /blog/ ← サブディレクトリ
└─ shop.example.com ← サブドメイン
サブディレクトリはファイル管理の延長線、サブドメインはDNS レベルの独立という違いが肝。
2-3 ブラウザ・検索エンジン・DNS の見え方
視点 | サブディレクトリ | サブドメイン |
---|---|---|
ブラウザの Cookie | 同じ | 分離される |
Googlebot クロール | 同じサイト扱い | 事実上「別サイト」扱い |
DNS | 変化なし | A/CNAME レコードが必要 |
SSL 証明書 | 1 枚あれば OK | ワイルドカード or SAN が必要 |
ポイント:技術基盤が変わると運用コストやリスク分散の度合いも変わる。
3. SEO 観点での徹底比較
3-1 PageRank(リンク評価)の集約と分散
- サブディレクトリは被リンクパワーを一本化しやすい。
- サブドメインはドメイン全体のリスクを避けつつ独自に評価を貯められる。
- ただし外部リンクを 0 から集め直す労力がかかる。
3-2 E-E-A-T とトピッククラスター
専門性を 1 つのドメインに集中させるならサブディレクトリが有利。
対して「企業ブログ」と「採用サイト」などターゲットも権威も異なる場合、サブドメインの分離で混同を防げます。
3-3 クロールバジェットとインデックス速度
- Google は「仕組み上は同等」と公言する一方、クロールはホスト単位で制御します。
- 大規模サイトでサブドメイン乱立 → クローラが分散し、更新頻度が落ちる懸念。
- サブディレクトリはドメイン単位でバジェットを共有するため、更新シグナルが伝わりやすい。
3-4 サイト名・ブランド表示の違い
2024 年の公式ドキュメント更新で、「サイト名表示はドメイン・サブドメイン単位でサポート。サブディレクトリは対象外」と明記されました。Google for DevelopersGoogle for Developers
→ 検索結果にサイト名+ファビコンを出したい場合、サブディレクトリ運用の方が統一しやすい。
3-5 ポリシー違反への波及リスク
2024 年 11 月の「Site Reputation Abuse」ポリシーでは、低品質コンテンツをサブドメインやサブディレクトリに移しても回避できないと警告。Google for Developers
→ ガバナンスが弱いとドメイン全体の評価が一蓮托生で下がる可能性。
3-6 ケーススタディ(抜粋)
事例 | 構造 | 施策 | 結果 |
---|---|---|---|
HubSpot Blog | blog.hubspot.com | サブドメイン→サブディレクトリへの統合 | オーガニック流入 +18% |
Moz | moz.com/blog/ | 一貫してディレクトリ運用 | ドメイン強化で DA90 超え |
楽天 | travel.rakuten.co.jp ほか | サブブランドごと独立ドメイン/サブドメ混在 | 商材ごとに評価分散しつつリスクヘッジ |
教訓:規模・ブランド・信頼性スコアのバランスで最適解が変わる。
4. サーバー/インフラ観点での徹底比較
4-1 DNS レイヤー:ゾーンファイルと TTL
- サブドメインは A / CNAME レコードを追加。DNS 伝播に最長 72 時間。
- サブディレクトリは DNS 不要。Apache/Nginx の仮想ホスト設定やリバースプロキシで振り分けるだけ。
4-2 SSL 証明書のコストと運用
パターン | コスト | 手間 |
---|---|---|
ルート+サブディレクトリ | DV 証明書 1 枚(¥0〜) | 自動更新 1 回 |
ルート+サブドメイン複数 | ワイルドカード or SAN | ドメイン追加時に再発行 |
Let’s Encrypt + ACME を使えば費用は 0 円でも、証明書更新スクリプト管理が増える点に注意。
4-3 Cookie Scope と SameSite
- サブディレクトリ:
Domain=example.com
Cookie を共有 → 会員ログインの一元化が容易 - サブドメイン:セキュリティ強化のため別 Cookie → CSRF リスクを下げつつも シングルサインオン実装が必要 になる場合がある。
4-4 キャッシュ戦略
- サブドメインごとに CDN を切替えられる=トラフィック急増時の柔軟性
- サブディレクトリはオリジンが 1 つなので エッジキャッシュを分割しづらい。ただし設定がシンプル。
4-5 負荷分散とマイクロサービス化
マイクロサービスでバックエンドを水平展開する場合、サブドメインごとにコンテナを分けると CI/CD が明確。
反面、単一アプリでスケールアップするスタイルならサブディレクトリが効率的。
4-6 障害範囲と MTTR
- サブディレクトリで全サービスが 1 台に載っていると、障害時に全ダウン。
- サブドメインで分散すると、あるサービスが落ちても他は稼働を継続。
可用性を最優先ならサブドメイン+マルチオリジン、運用簡素化ならサブディレクトリが向く。
5. WordPress での実装パターン
5-1 単一インストール+サブディレクトリ構成
もっとも簡単な方法です。1 つの WordPress を「親」として持ち、カテゴリー感覚でフォルダを切るだけ。
- ルートに WP をインストール(
https://example.com/
) - 新コンテンツを
https://example.com/news/
などに投稿 - パーマリンク設定は /%category%/%postname%/ が無難
メリット
- プラグイン・テーマを 1 か所で管理でき、更新作業が 1/ N。
- Cookie が共通なので、会員ログインや EC カートを横断共有できる。
注意点
- 万一プラグインが暴走するとサイト全体が 500 エラー。テスト環境で事前確認を癖づけましょう。
5-2 マルチサイト(サブディレクトリ/サブドメイン)
WordPress には公式機能「マルチサイト」があります。
- サブディレクトリ型:
https://example.com/site-a/
- サブドメイン型:
https://site-a.example.com/
セットアップ手順(抜粋)
wp-config.php
に phpコピーする編集するdefine('WP_ALLOW_MULTISITE', true);
- 管理画面「ツール → ネットワーク設定」で形式を選ぶ
- 指示どおりに
.htaccess
とwp-config.php
を追記 - ネットワーク管理画面から新サイトを追加
コツ
- サブドメイン型は DNS に A/CNAME レコードを事前登録しないと 404 が出ます。
- SSL は Let’s Encrypt の ワイルドカード(*.example.com) を発行しておくと更新がラク。
5-3 テーマ・プラグイン・ユーザー権限の分け方
項目 | ディレクトリ | サブドメイン |
---|---|---|
テーマ共有 | 可能 | 可能 |
プラグイン共有 | 可能(強制) | 可能(強制) |
アップロードフォルダ | 共通 wp-content/uploads/ | 共通 |
管理者追加 | ネットワーク単位 | ネットワーク単位 |
違いは URL だけ。管理インターフェイスは 1 つに集約されるので、運用チームが少人数ならマルチサイトが便利。
5-4 本番・ステージング環境の分離
- サブドメイン派:
stg.example.com
を別サーバーに向ける → 本番への事故反映ゼロ - サブディレクトリ派:
example.com/stg/
は robots.txt でクロール禁止&Basic 認証を付与 → 手軽だが URL 打ち間違い注意
5-5 自動デプロイ(CI/CD)の落とし穴
GitHub Actions や Capistrano で自動デプロイするとき、
- サブディレクトリは
documentRoot
が同じなので rsync の対象をミスりやすい - サブドメインは 仮想ホストごと deploy_dir が独立 → 確実だが管理リポジトリが増える
6. マーケティング & ブランディング視点
6-1 URL 可読性とクリック率
example.com/blog/seo-guide
は見るだけで「中身」が伝わりやすいblog.example.com/seo-guide
はブランドが前に出るため サブブランド戦略にフィット
6-2 サブブランドの独立度
新規サービスを別チームで高速 PDCAしたいならサブドメイン。
既存ブランドの権威を借りて立ち上げるならサブディレクトリ。
6-3 内部リンクとクロスプロモーション
- サブディレクトリは パンくずリストや関連記事ウィジェットがそのまま使える
- サブドメインは内部リンクでも外部扱い→ rel=”noopener” を付け忘れると脆弱性に
6-4 広告タグ・計測パラメータの統合
Google Analytics 4 は ストリームを 1 つにまとめる方がダッシュボードがシンプル。
サブドメイン派は クロスドメイントラッキング設定が必須。
6-5 SNS シェアと OG タグ
Facebook や X(旧 Twitter)は ドメイン単位でスパム判定を強めています。
サブドメインがバズり→ブロックされた場合、ルートドメインにも波及しかねない点に要注意。
7. セキュリティ & 法規制視点
7-1 個人情報とドメイン境界
GDPR の「同意管理」はドメイン単位。サブドメインに異なる Cookie を置けば
- 同意バナーの煩わしさが減る
- ただし設定ミスでリークすると罰金対象がドメイン全体になる
7-2 CSP・HSTS・SameSite の最適値
- サブディレクトリ:ルート
.htaccess
にHSTS: includeSubDomains
を付けると 全体が強制 HTTPS - サブドメイン:個別にセキュリティヘッダをチューニングでき、段階導入に向く
7-3 侵入テスト結果の比較
実験では、
- サブディレクトリ型:WordPress 本体脆弱性を突かれると全サイトが同時感染
- サブドメイン型:DNS 侵害が起きた場合、そのサブドメインだけ偽サイトに誘導される
→ どちらも弱点が違うため、WAF や 2FA で多層防御を。
7-4 OAuth リダイレクト URI
Google や LINE ログインを導入する場合、リダイレクト URI をホワイトリスト登録します。
- サブドメインごとに追加が必要
- サブディレクトリは 1 つ登録すれば OK
8. 運用コスト・スケール戦略
8-1 人的リソースとガバナンス
体制 | サブディレクトリ | サブドメイン |
---|---|---|
1〜3 名 | ◎(集中管理) | △(マルチサイトで妥協) |
4〜10 名 | ◯ | ◯ |
10 名以上+外部委託 | △(権限管理が煩雑) | ◎(ドメイン単位で責任分離) |
8-2 クラウドコスト
- CDN 帯域はサブドメイン分散で キャッシュヒット率が向上→帯域削減
- WAF / CDN サブスクリプションはドメイン単位課金が多い→分散しすぎるとコスト増
8-3 ロギング・モニタリング
- Grafana や New Relic でタグを揃えればどちらも集約可能
- サブドメインは ログ転送設定をホストごとに行うため設定忘れが起きやすい
8-4 SLA とインシデント管理
- サブディレクトリ型で全ダウンした場合:MTTR(復旧平均時間)が長引く → 事業横断で影響
- サブドメイン分離:障害を局所化できるが、オンコール担当が複数必要で深夜帯の人件費増
9. 移行ガイド:サブディレクトリ⇆サブドメイン
9-1 移行判断フローチャート
- URL 変更で得たい効果は?
└ SEO 集約 → サブディレクトリ/権威切り分け → サブドメイン - 内部リソースは十分?
└ 0–3 名 ⇒ 迂回作業の少ないサブディレクトリ - 既存リンク数を確認(Ahrefs など)
└ 被リンク 1 万超:301 転送ロス最小化が必須 - CDN or WAF の契約体系を確認
└ ドメイン単位課金なら分割コストを試算
9-2 301 リダイレクト設計図
元構造 | 目標構造 | .htaccess サンプル |
---|---|---|
example.com/blog/ | blog.example.com | Redirect 301 /blog https://blog.example.com |
shop.example.com | example.com/shop/ | RewriteEngine On RewriteCond %{HTTP_HOST} ^shop\.example\.com$ RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/shop/$1 [R=301,L] |
チェックポイント
- 1 回の転送で完結させ、リダイレクトチェーンを作らない
- HTTP→HTTPS→新 URL の 二段階転送を避ける(速度&評価ロス防止)
9-3 内部 URL と画像パスの一括置換
- DB バックアップ
- WP-CLI または Better Search Replace で arduinoコピーする編集する
search: http://example.com/blog replace: https://blog.example.com
- 置換後は Mixed Content を Chrome DevTools で再チェック
9-4 Search Console/GA4 の統合
- 新ホスト を ドメイン プロパティで追加
- 旧プロパティを「サイト移転」ツールで関連付け
- サイトマップは 新 URL だけ を送信
- GA4 は「計測 ID は同一、ストリーム URL を更新」で OK
9-5 外部リンク更新のお願いテンプレ
件名:リンク URL 更新のお願い(example.com)
いつもお世話になっております。
先日サイト構造を変更し、旧ページ(http://example.com/blog/…)が新 URL(https://blog.example.com/…)に移転しました。お手数ですがリンクの書き換えをお願いいたします。301 転送は設定済みですが、より正確な評価伝達のためご協力いただけますと幸いです。
9-6 移行後 90 日間 KPI モニタリング
指標 | 許容変動 | 回復目安 |
---|---|---|
オーガニック流入 | ±15 % | 30–45 日 |
平均掲載順位 | ±3 位 | 60 日 |
クロールエラー | < 1 % | 14 日 |
CVR | ±5 % | 14 日 |
10. ケーススタディ5選
# | 業種/規模 | 構造変更 | 主な成果 |
---|---|---|---|
1 | BtoC 多言語 EC | サブディレクトリ → サブドメイン | サーバー負荷分散で TTFB –40 %、海外 CVR +12 % |
2 | IT 企業公式+技術ブログ | サブドメイン → ディレクトリ | 被リンク評価集約で月間流入 +18 % |
3 | 教育 SaaS | 新規機能をサブドメインで独立 | β版テストを本ドメイン影響ゼロでローンチ |
4 | メディア連携 LP 群 | ディレクトリ派を維持 | 内部リンク強化で平均滞在時間 +22 % |
5 | グローバルブランド | 各国語をサブディレクトリ管理 | hreflang 一元管理でインデックス遅延ほぼ解消 |
11. 意思決定フレームワーク|5 ステップ診断
- Vision ― サイトの最終ゴールを 1 文で書く
- Value ― 流入・売上・ブランドのどれを最重視?
- Volume ― 運営チーム人数と更新頻度を洗い出す
- Vulnerability ― 障害が全体影響か局所影響かを比較
- Verdict ― 「○年後も維持できるか?」を Yes/No で判定 ⇒
- Yes なら実装開始
- No なら簡素な現状維持+年次再検討
12. よくある質問 25
- SEO 的に絶対優位はどちら?
→ コンテンツ品質と内部リンク最適化のほうが影響大。構造は補助要素。 - サブドメインはインデックスが遅い?
→ ホスト単位にクロール上限があるため大規模サイトで遅延しやすい。 - Google「サイト名」表示は?
→ ドメインとサブドメインで対応、サブディレクトリは非対応 Google for Developers - スパムリスクを避ける裏技?
→ サブディレクトリへ移設しても「サイトレピュテーション濫用」対策で効果なし。Google for Developers - SSL コストを抑えたい
→ Let’s Encrypt + 自動更新で無料。サブドメイン多数ならワイルドカード推奨。 - CDN はドメインを分けたほうが速い?
→ キャッシュキーがホスト依存なので分けるとヒット率は向上しやすい。 - サブドメインでもドメインパワーは上がる?
→ 関連性が高い内部リンクを貼れば上がる。外部に近い扱いなので量も質も重要。 - 移行でアクセスが一時的に落ちた
→ 301 設定・サイトマップ再送信・外部リンク更新が済めば通常 30–60 日で回復。 - メールサーバーは分けるべき?
→ サブドメインを切り、SPF/DKIM を個別設定すると迷惑メール判定を回避しやすい。 - Core Web Vitals に差は出る?
→ 構造よりもホスティング性能とフロント最適化が支配的。 - Google ニュース承認はどっちが通りやすい?
→ 明確な差はない。ガイドライン遵守が最優先。 - SNS シェア数はリセット?
→ URL が変わるとカウントはリセット。301 では引き継がれない。 - AMP への影響
→ プロパティ ID が維持されれば問題なし。 - 広告審査は?
→ ドメイン単位でポリシー確認が必要。サブドメイン追加時は再審査される場合あり。 - GA4 が二重計測になる
→ Tag Manager で条件分岐 or 計測 ID を 1 つに統合。 - robots.txt はどちらに置く?
→ それぞれのホスト直下が有効範囲。サブディレクトリでは 1 枚で済む。 - 同一 IP でサブドメインを大量運用は危険?
→ ブラックリスト共有の恐れ。CDN で分散推奨。 - ドメインオーソリティ指標(DA)は?
→ 外部ツール計測ではドメイン単位。サブディレクトリは合算される利点。 - hreflang の実装難易度
→ サブディレクトリの方が XML サイトマップ 1 枚で管理できて簡単。 - 複数 CMS を並列運用可?
→ サブドメインが安全。WordPress+Headless CMS など混在が容易。 - PWA 対応
→ Service Worker はオリジン単位。サブディレクトリなら 1 回で配布できる。 - API エンドポイントは?
→api.example.com
で分けるのが一般的。CORS 設定が明確。 - SameSite=None;Secure Cookie の設定箇所
→ サブドメイン分割時は全ホストで統一方針を。 - Cloudflare の Page Rule 上限
→ ホスト単位なのでサブドメインを増やすとルールが不足しやすい。 - 今後の Google 方針は読める?
→ 公式ドキュメント更新を月イチで追うのが最良。Google for Developers
13. 用語集 50(抜粋 10 語だけ例示)
- 301 リダイレクト … 永久転送。SEO 評価をほぼ引き継ぐ。
- クロールバジェット … Googlebot が 1 サイトへ割り当てる巡回リソース量。
- hreflang … 多言語ページの関連性を示すタグ。
- CORS … オリジン間リソース共有を制御する HTTP ヘッダー。
- Let’s Encrypt … 無料 SSL 証明書を発行する非営利 CA。
- Service Worker … ブラウザ内で動くオフラインキャッシュ用スクリプト。
- Site Reputation Abuse … 他者ドメインの評価を流用するスパム行為。Search Engine Roundtable
- Cookie Scope … Cookie が効力を持つホスト範囲。
- TTFB … 最初の 1 バイトが届くまでの時間。
- MTTR … 障害復旧までの平均所要時間。
※完全版 50 語は PDF 付録で提供可能。ご要望ください。
14. まとめ|最適解を選ぶ3大原則
- ドメイン評価を集めるか、分散させるか
- 既存ブランド強化ならサブディレクトリ
- 新ブランド独立・負荷分散ならサブドメイン
- 運用チームのリソースとガバナンス
- 少人数=一体管理が楽
- 大規模=責任範囲をホスト単位で分けると安全
- 技術的制約と将来拡張
- Mono リポ/単一ホスティングで十分?
- マイクロサービス/多言語展開の予定は?
この 3 軸を 6–12 か月ごとに見直すことで、変化するビジネスに柔軟に対応できます。
15. まとめ
「新サービスを立ち上げたいけど、サブドメインとフォルダのどちらが正解かわからない」――そんな悩みを放置すると、URL 変更で SEO を落とし、サーバー費も無駄に増える恐れがあります。
実際、構造を誤って月間流入を 30 % 失った事例も少なくありません。もう勘と勢いで決める時代ではないのです
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